11-1 Studio

223 Structure-atmosphere-ecosystem(4)

7.残存するもの/関係性を変えるもの_Structure 自然の生態系を読むように社会のエコシステムを読み解き, そのエコシステムに接ぎ木するように空気感と構造をつくること. 先に書いてしまうと, これが多分自分が目指している建築なのだと思う. 構造とは,まず第…

222 Structure-atmosphere-ecosystem(3)

街のあり方として、ローカルなエコシステムを形成することの重要性を前回述べた. そして建築である. 脱線するといけないので, どういう内容に向かうか先に書いておく. この一年, 様々な場を歩き体験した中で自分が感銘を受けた, この時代に適応したイノベー…

221 Structure-atmosphere-ecosystem(2)

3.生産-消費 二極構造の脱却_Ecosystem 前回記事でも触れたが, Ecosystem=生態系 が今後のまちづくり・建築・ライフスタイルの鍵になると考えている. y-sag.hatenablog.com 建築・まちづくりの文脈での「生態系」という言葉は, これまでも表れてきた. 例えば…

220 Structure-atmosphere-ecosystem(1)

今, 新しい建築のあり方が模索されている. それも狭い建築家界隈内の話ではなく, 今後の社会やシステムやまちづくり等を全て統合した話として. 1. 前時代_Function-service-cosmetic(パッケージ化) 今まさに崩れ去ろうとしている前時代を振り返ってみる. 日…

219 創作の場としての廃墟

11-1 Studioの整備. 近隣には建築・木工系の町工場が多い. 彼らに分離発注して「技術のショールーム」的な場にするとともに, 自分自身でDIYもしながら仕上げていく. そういう整備コンセプト. その一環として, DIY用に, ある作業場を確保することができた. 11…

217 ひらかれたものづくりの場(1)

2019年海の日,「長崎村の海開き」. 長崎といっても九州ではなく, 豊島区東長崎. 当然海などない. イベントの謳い文句が, 「地域にご縁のある音楽家と絵描きなどが集まって, 海がないのに海びらきします.」 もうこれだけでだいぶそそられる. 会場は, 絵具メー…

212 ローカルビジネスと建築(3)

<おとなり otonari stand & works> NishiikeMartで開かれた「としま会議」に参加した後、板橋区にも同じようなローカル会議があるということを知った。 この仕掛人は板橋宿商店街で料理人をしている永瀬賢三氏。「いたばし会議」だけでなく「いたばし空想地…

211 ローカルビジネスと建築(2)

自分の生活拠点がある池袋三丁目近辺。ちょうど豊島区と板橋区の区境にあたり、周りには古くからの町工場と商店街が残る。いずれもが高齢化と後継者不在の問題を抱えており、廃業し、土地売却し、マンション化される場所も少なくない。近くの休業していた銭…

210 ローカルビジネスと建築(1)

Facebook上に「ローカルビジネス」が増えているように感じる。 「ローカルビジネス」、今のところの英語訳は「brick-and-mortar business」。 オンライン上の店舗に対して、レンガとモルタルで作られた、つまり実在店舗によるビジネスを意味するようだ。 You…

209 『現代の二都物語』 著:アナリー・サクセニアン

bookclub.kodansha.co.jp 副題は「なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか」。 アメリカの二大ハイテク産業都市の1970年代〜90年代の対照的な発展/衰退の地域ネットワークの観点から分析である。 1970年代に軍需産業による発展、スタン…