008 現前する歴史②

卒計の時にも影響を受けたのが、
<歴史の中のコンバージョン>
http://www.nakatani-seminar.org/nakatanipersonaldata/historic_convert/historical_conversion.html
にあるような、事物が計画的にではなく状況に応じて、いわばアドリブ的に、そして段階的に転用されていくという考え方だった。
そして、そのような転用のされ方を経た建物や事物が、意外と時間を超えて長く残存し、独特の魅力を持つようになる。
前回のトピックで掲載した写真はローマのパンテオンの近くで見つけた、古い円形の壁の残骸をそのまま壁として使って建てられた住居であるが、ここにも不思議な魅力がある。
自分が卒計でつくりたかったのは、このようなものだった。