2009-01-01から1年間の記事一覧

008 現前する歴史②

卒計の時にも影響を受けたのが、 <歴史の中のコンバージョン> http://www.nakatani-seminar.org/nakatanipersonaldata/historic_convert/historical_conversion.html にあるような、事物が計画的にではなく状況に応じて、いわばアドリブ的に、そして段階的…

007 現前する歴史①

自分は早稲田で4年生の一年間、中谷研究室に所属していた。 早稲田の中では新しい研究室で、括りとしては建築の歴史を扱う研究室なのだが、ちょっと変わっていて「歴史工学」なるものがテーマに掲げられている。中谷研究室のホームページ http://www.nakatan…

006 diplomaについて③

この「half-build」は、平たく言ってしまえば、建築を構成する部材の更新のし易さ(加工・施工のし易さ)にグラデーションがあり、その部分がそのタイムスパンに応じて変化する、結果として一つの建築の中に異なる古さ・新しさの要素が組み合わされていくと…

004 diplomaについて①

次に、早稲田での卒計について書こうと思う。 なぜなら自分なりの今現在の建築観は、この卒計と、4年生のときの研究室で学んだことが原点になっている気がするからだ。自分にとって、卒計は研究室選びから始まっていたと言っても過言ではない。早稲田の卒計…

005 diplomaについて②

敷地は江戸川のとある中州だった。 先端部分に自動車の橋が通り、島全体は工場で埋め尽くされている。 チームのメンバーが見つけてきた敷地だったのだが、とてもインスピレーションを受けた。島自体が「工場船」のようだと感じた。 そしてその周りを、今は工…

003 早稲田からY-GSAへ③

早稲田で4年、Y-GSAで半年学んだが、教え方や考え方は対局と言ってもいいくらい対称的だ。一番それが表れているのが、プレゼンテーションに対する重点の置き方である。早稲田では、人数が多いこともあり、同じ課題の作品を200人くらいが一斉に提出し、その中…

002 早稲田からY-GSAへ②

そのあと、ホームページでY-GSAの概要を知った。Y-GSAホームページ http://www.y-gsa.jp/index.htmlこれまでの、特に意匠系の大学院教育に疑問を感じていた自分にとって、そこはまさに自分が学びたいと思っていた環境だと感じた。 そして、何度かスタジオ見…

001 早稲田からY-GSAへ①

まずはこれまでの経緯を書こうと思う。去年まで早稲田の建築学科で4年間学んできた。 通例なら早稲田の場合「建築6年一貫教育」を提唱していることもあり、そのまま早稲田の大学院に行く。しかし自分は外に出ることを選んだ。 Y-GSAは横浜国立大学の建築意匠…

000 Y-GSA半年経過

Y-GSAに来てから半年と少しが経った。 建築を学んで4年半、ようやく建築について、ちょっとだけ自分なりの考えが持てるようになった感じがする。 なので、それを記録として少しずつ書いていきたいと思う。