2010-01-01から1年間の記事一覧

026 革紐の指輪と箱

もともと、自分は工作が好きだった。 先日、久々にハンドメイドで革紐の指輪と箱をつくってみた。友人から借りた革紐アクセサリーの本をもとに。 指輪は本に書いてあったとおりにつくった。問題は箱だった。重厚感を出したかったので木材でつくり、周りに焦…

025 私的スペイン建築探訪⑧

ソフィア王妃芸術センターは大きく三つの棟からなっていて、その三辺から形成される三角形の巨大な中庭がある。 階高でいうと5階分くらいの吹き抜けの中庭である。 その中庭と三つの棟を全て内包する大きな屋根がかかっていて、そこにいくつか刳り貫かれたト…

024 Global Ends②

RCR Arquitectesのプレゼンで印象に残った言葉、空気感。 残念ながら、本来講演する予定だった代表のRamon Vilaltaが急病で来られなくなってしまい、通訳として来ていた元所員さんの日本語で聞いた言葉だったが、それは確かにRCRの建築作品を言い表す言葉だ…

023 Y-GSA 09前期飯田スタジオ課題②

今日は、今進行しているスタジオの案に行き詰まったのでもう1つ記事を書く。 だいぶ前に書きながら、全く続編を書けていない、Y-GSA最初のスタジオのことについてである。 敷地は羽沢新駅周辺を扱った。横浜国立大学の周辺は丘陵地になっていて、一つ丘を越…

022 加工技術と素材

建築とは関係ないが、先日ブーツを買った。自分にとっては初めてのブーツだった。一目惚れだった。 柔らかい素材が無造作に地面に置かれて、その自重でくしゃっとなったような皺がつけられているデザインと、使い古されたようなくすんだ色づかいに、不思議な…

021 Global Ends①

一昨日、ギャラリー間主催の25周年記念展の関連シンポジウムに行ってきた。 http://www.toto.co.jp/gallerma/ex101119/ 25周年記念展ということで海外をふくめた7組の建築家が紹介され、一昨日のシンポジウムは石上純也、RCR Arquitectes、トム・クンディグ…

020 私的スペイン建築探訪⑦

3.ソフィア王妃芸術センターとアトーチャー駅マドリッドには大きな駅が二つあり、そのうちの1つがアトーチャー駅。アトーチャー駅から出た大通りは、プラド美術館やプラド植物園などがある重要な都市軸になっている。その大通りをはさんで、駅から右前にソフ…

019 私的スペイン建築探訪⑥

だいぶ間があいた。夏休みのことを書くのにどれだけ時間を費やしてるのかと自分でつっこみたくなる。Pavilion in Les Cols。その個室はこのようになっている。 まず、圧倒的に深緑に包まれた空間。建物を構成する要素、家具などがすべてその色で統一されてい…

018 私的スペイン建築探訪⑤

Olotの街の外れ、Les Cols。ここにRCR Arquitectes設計の宿泊施設 Pavilion in Les Colsがある。 もともと、El.Cloに掲載されていて気になっていた作品だった。ただ、El.Clo掲載の写真や図面を見ただけでは、実際どういう空間なのか、どういう使われ方をする…

017 私的スペイン建築探訪④

自然公園の中にあるRCRの作品群を一通り見て、そのあと、彼らのオフィスを見学した。かつての工場をリノベーションした渋いオフィスだった。 太陽光利用や雨水利用、植物が生い茂る中庭など、サステナビリティが加味されたオフィスは、空調なしでも快適だっ…

016 私的スペイン建築探訪③

2.RCR Arquitectesの作品群今回、1人でスペインを旅行した一番の目的は、RCR Arquitectesの建築作品群を見ることと、彼らのオフィスを見学することだった。 RCR ArquitectesはOlotという街にオフィスを構える、いわばその街のタウンアーキテクト。Olotには…

015 私的スペイン建築探訪②

まず、入口から入った階段室。海中の洞窟のように、曲線的な階段・壁・天井。そして、トップライトから仄かな光が入っている。 少し、ディズニーっぽい感じもした。変な例えだが、ディズニーの「リトルマーメイド」のような世界観。 そして、二階にある表通…

014 私的スペイン建築探訪①

9月に初めてスペインを旅行した。ここ最近海外で建築が栄えている国といえばオランダとスイスだという話を聞いたことがあるが、スペインは間違いなく近代〜現代の花形建築が集中している。 今回多くの近代・現代建築を見たが、その中で特に自分が強く印象に…

013 小琉球的生活③

島の中心的施設は港の周りにかたまっている。 郵便局、多くの民宿、そしてセブンイレブンが1つだけ。 島の何カ所かに、セブンイレブンの方向を示す看板が設置されていた。その方向に行けば、港に行けるということだ。 我々が泊まった民宿もその近辺にあった…

012 小琉球的生活②

島の中も原付で散策する。 原付で一周30分くらいの小さな島だ。 海沿いの岸辺にそうした散策スポットが点在していて、それぞれになかなか乙な散策路が整備されている。 海も珊瑚礁の綺麗な海だ。 そんな中でも、一つとても好きな散策路を見つけた。 この島の…

011 小琉球的生活①

昨日まで台湾に行っていた。 2009年夏のワークショップ以来、台湾に行くのは3回目になるが、毎回違う側面が見れて面白い。 とくに旅行ガイドに載っていないようなところにはとても新鮮味がある。 建築を学ぶ自分としても刺激になるものに今回出会ったので綴…

010 故郷というもの

まったく建築とは関係ないことだが、自分の実家が引っ越すことになった。 典型的な郊外のマンション。3LDk、フロンテージセーブ型間取りで、建築的にはこれといった特徴もない。 ただ、自分にとっては生まれてから大学院になって一人暮らしをするまで二十数…

009 Y-GSA 09前期飯田スタジオ課題①

だいぶ間があいた。やはり課題が忙しいといろいろとできなくなる。 Y-GSAに入学してからはや1年が過ぎ、スタジオもすでに二つ終えたことになる。 同じ建築でも大学によって全く考え方(厳密に言えばなにに重点を置くのか)が違う。さらにいえば、Y-GSAの場合…