029 Y-GSA 09前期飯田スタジオ課題③

ヒューマンスケールを超えた巨大な谷地に対して、自分の提案は「緑の屋根」をかけることだった。


巨大な谷地にワイヤーを張り、ネットを架け、その上で都市緑化のための植物を栽培する。生産された植物は、下を通る貨物列車を使って全国に輸送される。

屋根の下には地下駅から街に上っていく立体的な街があり、緑の屋根が上空にかかる心地よい空間を体験しながら通行できる。

また俯瞰的にみれば、いままでこの谷戸で断絶されていた羽沢の緑がつながっている風景が描ける。
そういった提案だった。


しかし、とても難しかった。ワイヤー構造の屋根という慣れないことをしたことや、これまで扱ったことのないスケールの大きさに圧倒され、スタジオの期間である半年では全てつくり込めなかった。


一方で射程の大きいテーマを扱えたなと思った。だから、一応単位はもらえたものの、暇を見つけてはこの計画のブラッシュアップを続けている。