032 原発の会見
被害の多い巨大地震で、胸の痛むニュースが多かった。
一方で人間としての温かさや自己犠牲の精神など、心にしみるエピソードもいくつか印象に残っている。
いまテレビで原発の会見をやっていて、とても心に響いたので記録する。
(原発の会見といえば、当初は東電の広報担当や原子力保安員の実感のともなわない歯切れの悪い会見ばかりで不安と怒りを覚えていたが、ここ最近は自衛隊や消防庁隊員など現場で作業する方々の会見なので、少しは安心して見ていられる。)
いまやっていたのは東京消防庁の隊長の会見だった。
「一番大変なことはどういったことですか?」
という記者の質問に
「隊員です。いえ、隊員の士気は高いですが、隊員の家族のことを思うと・・・」
と涙ながらに答える隊長。強い放射線にさらされる危険な現場だったそうだ。
本物の真剣さがこちらにも伝わってきた。感謝してもしきれない。
とにもかくにも、被災者と原発現場作業員の無事の帰還を祈るばかりである。