095 Venezia ヴェネト地方のスカルパ紀行⑨

次の目的地はヴェローナだったが、その経由地になるヴェネチアを素通りする勇気はなかった。
ヴェネチアには、前に一度ツアーで来たことがある。
しかし、そこはパッケージツアー、時間も短くさわりだけの感は否めなかった。


今回は一つ手前の駅Venezia-Mestreに宿をとり、そこからのバスで本島の玄関口に行った。
近いので、非常にスムーズにそこまで到着できた。


 

そこで、今回はヴァポレットで巡ると決めていたので、ヴァポレットの1日券を購入した。
まだこの時点で地理や位置関係は全くつかめていない。
とりあえず、最寄りの停船所から、中心部に行きそうなヴァポレットに乗ることにした。


水上バスは日本にもあるし何も珍しいことではないのだが、驚いたのがその運行頻度と乗降時間の短さ。
停船所あるポールに券を差し込んで船が来るのを待ち、停船所のポンツーンに船が寄り、降りる人が降り、乗る人は乗り、15秒ほどの小気味よいほどの早さで出発していく。
まるで日本でいうところの山手線並の早さである。


次第に見覚えのある中心部に来たようだ。
サンマルコ広場などの駅もあったが、そこは通り過ぎ、San Giorgio Maggioreで降りた。
ルネサンスの巨匠パラーディオ設計の教会がある。


この時代の建築は、写真等で見て想像するよりサイズが1.5倍くらい大きい。それは毎回感じる。
ただ、パラーディオの作品は、パラーディオ設計だと一目で分かる程圧倒的にプロポーションが綺麗なのだ。



つづく