320 Educatorium/Material(2)
内部空間の率直な印象.
ダイナミックな外観とは裏腹に, 非常に素直で質実剛健な建築だと感じた.
細部に至るまで, 堅実で必然性のある材の構成.
シュレーダー邸を見た後だったから余計そう感じたのかもしれないが,
材の構成としてそのまま建築を見せるというあり方が, とても似ている.
折り返しの部分.
隠蔽せずにそのまま表しで見せている曲面部/平面部の断面.
天井は曲面を構成する構造としての鉄骨組がそのまま仕上げとしてある.
2つの大ホールの間を登る階段.
片方はRC打放し面, もう片方は金属板が曲面を描く.
曲面壁に取り付けられた, 照明器具.
余計なものを削ぎ落とし, 極力シンプルなライトバーとして見せている.
仕上げとしてそのまま表しにされている構造躯体や設備配管.
随所に挿し色のようにポジティブに使用される廉価な素材.
廉価でありながら全く安っぽさがなく, むしろ格好良い.
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