324 Crematorio/空気感とランドスケープ(3)

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葬祭場の内部へ.

クレバス状の細長い回廊.

窓は無く, 淡黄色気味のコンクリート壁を, トップライトからの光が洗う.

 

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矩形の礼拝堂.

無数に降り注ぐスリット状の光.

天空からの光が分厚い地を突き破ってそこに到達する様子はBell-llocの表現とも似ている.

 

f:id:y-sag:20160331152616j:plain方形の礼拝堂.

ここも窓は皆無.

浮かぶ光の箱が, 天空光を集めて部屋の中央へ放出している.

 

内部空間では風景に対するつながりというより, 光による天空とのつながり,

より精神的なテーマとなっている印象だ.

 

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 外界と遮断された内部空間から再度外界へ出る.

そのコントラストがあるからこそ, その場の空気感とランドスケープがより強められる.

しかしそれは完全なる自然礼賛ではない.

人工物と自然の間に生じるこの緊張とバランスこそが, RCR建築特有の空気感を生んでいると思う.